偏差値からみる就職活動
1.求人数の推定
大学生の数は全国で約280万人
https://sites.google.com/site/daigakulabo/data/jinkou/daigakusei-no-ninzuu-1
つまり、1学年は単純計算すれば70万人。
一方、求人倍率は1.6% つまり、存在する求人は71万。
http://www.recruit.jp/news_data/release/2014/0424_7559.html
2.大企業の総合職の求人数の推定
日本の就業人口は、約5600万人。
http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/
また、中小企業の数は約430万社。各社の平均を10人と仮定すると約4300万人は中小企業で働いていこととなる。一方の、大企業では約1300万人。約23%
http://www.meti.go.jp/press/2013/12/20131226006/20131226006.html
ここで、採用人数は、企業の人数に比例すると仮定すると71万の23% =16.3万は大企業の求人があるということがわかる。
しかしながら、求人といっても玉石混合である。総合職 - 一般職、工場員まで様々である。ここで総合職の人数を三菱東京UFJ銀行を例にとって算出しよう。新卒求人のうち総合職の占める割合は500/1200 =40%
よって、16.3万の求人のうち、6.5万。 (上位2.3%)
つまり、大企業かつ総合職というくくりの会社に入社するためには、上位2.3%以上には入らなければということがわかる。
3.人気企業の求人数の推定
人気企業は、概して大企業である。よって、6.5万の求人に含まれていると仮定しても問題はない。ここは安易ではあるが、パレートの法則を適用し2割にxxxが集中すると仮定し、6.5万の求人中の2割に応募が殺到すると考える。そうすると、応募が殺到する人気企業の求人数は1.3万。これは学生の上位0.46%となる。
4.各大学のレベルからの考察
東京大学の1学年の人数は3000人。彼らは、280万の学生のうちの上位0.1%となる。つまり、学歴的なレベルで言えば東京大学であれば就職活動は楽である。
ここで各々の大学は上位何%のレベルであるかを学力偏差値で考えてみたい。
(受験科目数などが異なる為、数値は任意の値である。)
偏差値60であれば、上位15%となる。つまり、MARCHレベルであれば人が羨む様な就職はかなり難しく、大企業の総合職にも入社するのが難しい。
MARCHレベルでは人気のある会社に就職できる人は100人いて3人しかいない。
偏差値は65クラス(上位6.5%以上)旧帝国大学、早稲田、慶應などは上位の大学であるが、100人にいれば7人が超一流企業へ就職するレベルでしかない。
5.まとめ
1)求人のうち人気企業の求人が0.46%しかないこと 2)偏差値65以上の大学に在籍していてもなかなか良い企業に就職できないこと、の2点を考慮すると、MARCHクラスであれば就職活動にて本意の会社に入れないのは自然なことと考えられる。
また数字から判断するするには、上場企業やそれなりの大企業に入るには最低でも偏差値65以上の大学に入学する必要があると言える。それ以下の大学の場合は、大変だ。