理系のキャリアを再考しつつ、色々と考える日記

少し変わったキャリアを歩んでしまった人が日々思うことをつらつらと書くblogです。

受験勉強が有意義になる瞬間

受験勉強は役に立たない、テクニックだけ等。。。悪評だらけである。しかし、そんなことはない。問題なのは詰め込み方と、詰め込む内容である。

驚くことなかれ、まったく同じ大学に入学し、入試でほとんど同じ点数にもかかわらず、考え方・応用に関する事項、雲泥の差がでる。ただ、まっとうな方法で受験勉強の範囲を詰め込んでも、実は入試ではあまり役に立たない。役に立つときは、全然関係ない場面であったりする。

手前味噌で恐縮ではあるが、私に化学、物理、数学を教えてくれてのはなぜか1人の先生である。(それぞれ1人ではなく、1人が化学、物理、数学を教えてくれた)

その先生に習った生徒、熱心に授業を聞いたり、その科目を勉強した私の周りの2人-私を含めると3人は、(実は理系クラスが3人しかいなかった....それぞれ医者、日系車載メーカー、外資系化学メーカーに勤務)

大学にて、問題を解く姿勢が、予備校に行って受験テクニックを学んだ生徒とあまりにも違うと感じた。

また、なぜか皆、大学の論述式の試験や、エントリーシート、面接、口頭試験に強かった。私の所属している会社がそれなりに良い会社であると仮定すると、皆社会的にはかなり良い職についている。

3人とも、なんだかんだ受験では結局役に立つどころか、若干失敗の原因になった科目と考えているものの、その先生の授業は後々(自分の気づかない場面で)役にたったと言った。

どんな授業かと言うと、(高校の授業なのに...)便利、楽に公式を導けるとか、本質をつけるとかなんとか、物理で微積を使って微分方程式を導いてみるわ。。

物理-数学-化学を一人で教えるものだから、3つの科目を有機的につなげて授業をする。というか、化学で熱力学を習ったから、物理の熱力学の部分は同じみたいな感じで被せて話をする...便利な公式は教えてくれない...一から考えた方が楽しいとか...化学の語呂合わせすら教えてくれない...

数学や物理の問題を解くときは顕著で、、、解法パタンで解くというより、教科書に載っている事柄だけで地頭を使って解く...みたいのにこだわっている先生であった。

物理は公式を当てはめるというよりも、公式の意味をよく理解すると問題が解けるとか云々で...公式の導出に重きを置く授業であった。。

公式の導出に重きを置くせいか、ゆっくり授業を進めていたかはもはや定かではないが、センター試験後に物理Ⅱ、数学Ⅲ、化学Ⅱの授業が終わるといった具合であった。しかしなぜか、皆、2次試験の物理Ⅱ、数学Ⅲ、化学Ⅱはそこそこ得意であった...

一見むちゃくちゃに見える授業であるが、有機的に考えること、導出することを重視する授業であった為か大学の数学や物理の授業にはすんなりはいっていけたし、もしわからなくなっても、”こうすればわかるようになるのではないか?””こういう風に考えてはどうか?”といったことが思いついた。また、(なぜか)調べ方の勘や方法が身についていた。。

いま思えば、受験勉強(?)を通して非常に役にたつ事を学べたんだなと思っている。

なので、せっかく受験するなら有意義に勉強すると大学を卒業する頃に、あーよかったなぁと感じます。

*残念ながら、このような授業を受けていれば、(先生との楽しい授業の話や、面白おかしいエピソードが沢山残るものの)24歳くらいまでは良い大学に入学できなかったということで後悔が残ります。特に、大学に入ったときにテストで同じ点数なのに、え!?こんなにわからなくても、テクニックを使えばテストを乗り切ってこの大学入れるんだ!!とびっくりしてしまいます。。

*試験とかはよくわかりませんが、テクニックあるみたいで、某資格試験の時何もわからずとも、ともかく問題だけ解いて覚えたら合格していました。残念ながら、テクニック?でとった資格なので内容は全然です...