理系のキャリアを再考しつつ、色々と考える日記

少し変わったキャリアを歩んでしまった人が日々思うことをつらつらと書くblogです。

高校生で文理選択は難しい、でも大学で選択するのはもっと難しい

高校の段階で文系とか理科系とか選択肢を狭めるのってよくないよねって話はよく聞く。これは確かに言っていることは正しいけど、現実問題、ではいつ決めればよいのかってとこの解が微妙すぎるとは思う。

確かに、お勉強のできる人なら大学2年生まで一般教養として、数学、物理、経済学...と様々な分野を学んで、そこからコース選択...なんてのも可能だとは思う。

でも、普通に暮らしていく人にとって、大学2年生まで一般教養やって...そこから専門なんてしてたら遅いと思うし、一般教養、特に数学、経済学、物理はめちゃくちゃ難しくなってくるわけで、そこまでやらなくても...と思う。

そして、そもそも、文理選択せずに、大学2年生までは一般教養を云々とかいっている頭の良い人は別に、独学で教養科目を学べるだけの潜在能力を持っているわけだから、別にいいんじゃんと思う。

そして、一番深刻なのは一般教養を大学2年生まで学んだ、普通の人だ。確かに、賢い人は一般教養を学び、高度な事柄を学ぶ上での基礎を身につけたうえで、応用科目を勉強していけるので、最終的には伸び白がある。しかし、普通の人は大学1年-2年で一般教養ばかり学んで、応用というか実学の部分を学んでいないと、大学4年生、社会人になって賢い人と勝負ができなくなる。

確かに、基礎の上に応用はある。でも、そこまで基礎を学ばなくても、すっとばして応用を学んでも、実用面にはそこまで影響はしないと思う。

例えば、数学の理論がわからなくても別に化学実験はできるし、(厳密に理解しようとすると必要になってくるが)、働くうえで理論物理を知らなくてもなんとかなるだろう。

もちろん、基礎を学んだ方が良いのは事実ではあるが、応用のプロ-実学の専門家-として食ってく道だって良いと思うし、後になって必要な基礎を学んでいけばよいと思う。

人によっては、大学1-2年の間に専門科目を学べず、楽しく過ごせないかもしれない。

そして、僕が思う高校2年生で別に文理選択すべき理由はこんな感じです。

 

1.やるなら早く決めた方が良い

結局なところ、科学系に進むのか、社会学系に進むのかいずれかは決めなければならない。別に大学2年生でなくとも、高校2年生で十分と思う。

むしろ、高校2年生の段階で、文理選択は考えるきっかけになって良いと思う。

また、20歳なんかがあーどうしようかなーとかではなく、高校生の感受性で決めた方が良いと思う。

僕は高校3年生の秋(11月くらい...)に農学部へ進学すると決めたけど、大学の頃はあー農学部やだな、理学部化学科か物理学科、工学部の化学系の学科にしとけばよかったな...となんども公開した。でも、なんやかんや農学部の進学にあたっては先生に話を聞いたり、少し調べて決めたわけだ。そして、その時の感性はあんがいいけてて結局、IT業界に3年半くらいいた後に、農学部の人が入りそうなメーカーに入社した。

そういえばなんで農学部進学したんだっけと思い出して、紆余曲折をえたがやはり考えの根底は高校の頃と同じだなと思って、メーカーにはいった。

(もちらん、高校の頃と考えは多少変わっていて職種は少し昔のイメージとは違うものについています。)

高校生の頃の直観ってなんやかんやすごいから勘を大切にする為に高校2年生くらいで文理選択しても良いと思う。

 

2.数学が嫌い=科学に向いていないではない

高校の理科の先生は言った。数学が苦手な人こそ、理系、工学部や農学部に進学すべき。というのは、案外数学つかわないから。しかも、専門知識や実学を習うからくいっぱぐれがない。間違って経済学部なんて入ると苦労するよと。

これはまさしくそうで、別に工学部も農学部も対して数学なんか使わん。科学者になるのに、数学も必須ではないと思う。

歴史に出てくる偉大な科学者の大半は物理学者であり高度な数学といったイメージがわくから、科学=数学、と話がつながるのかもしれない。

ここは断言できる、別に数学いらんと。

だから、高校2年で文理選択で、文系コースにいったとしても工学に入りたきゃ、入ればよい。だから、別に進路で困ったりもしない。むしろ、1のメリット=考えるきっかけになるの方がはるかに重要と思う。

 

3.コースを分けることにより私大受験に特化できる

これは意外に重要と思う。

学歴の重要性は、今も昔も変わっていない。というか、入社試験では学歴意外に判断する基準がほとんどない。学歴がなければ入社試験すら受けれない。

はっきりいって、高校生の頃から打算的に戦略的に生きている弱者にとっては数学Ⅲとか物理の授業の時間は非常に無駄である。

一般教養なんてクソである。正直、受験に頭に良さというよりかは要領の良さは大いに関係あると思う。戦略的に生きている賢い子は、最小限の努力で早稲田や慶應に入学することを選ぶ。

もし、仮にだ。全ての大学が5教科7科目の入試だったとしたら、、、戦略的に生きていく賢い弱者の、勝つチャンスを奪うことになると思う。

早めにコースを分ければ、賢い弱者は有効な戦略で学歴を獲得していくだろう。

だから、弱者の復活戦の為にも早めに文理コースに分けた方が良いと思う。

 

ってな感じが理由です。

個人的には高校での文理コース選択よりも、大学で一般教養の科目がしょぼすぎるパタンが多いといったことかと思います。数学、物理、英語などあきらかにできる人とできない人で差がつきやすい科目についても、みんな同じ授業になる。高校ではレベル別で授業したりするのに、大学では全然。だから、大学の授業は難しいとか、そうでもないとか意見がわかれるんだと思う。しかも、なんやかんや基礎科目は重要になってくるわけだから、例えば農学部の生徒でも解析や、力学専門の授業を(ちゃんと卒業単位として)受講できる仕組みにすべき。

単位とっても卒業と関係ないんじゃ、そりゃ家で本読むよ。