理系のキャリアを再考しつつ、色々と考える日記

少し変わったキャリアを歩んでしまった人が日々思うことをつらつらと書くblogです。

DenaがDNAを解析しようとしている

衝撃的、現時点では迷走としか言えない。

資本金が少なすぎる、得意な分野でもない、他の分野からの知見ももたらすこともでない。私見では、万歩計がパワーアップしたようなアプリを作って終わりだ。

まず第一に個人のゲノムを低価格で解析できるような格安シーケンサーはない。最新のシーケンサーや、試薬やら他の機器やら買ったら資本金がなくなるではないか。現実でゲノム解析をたやすくできるのは、大学、研究機関、製薬会社だ。

第二ライフサイエンスを舐めすぎている。昔、日立、島津製作所理研が旧世代のシーケンサー、確かにサンガー法か?、を作ろうとした時についに商業化には結びつく製品は作れなかった。あの日本最高峰の技術を持ってしてもだ。そのせいか、日本の会社でシーケンサーを作っているところはない。大企業、最高峰の頭脳、資本を投下してもライフサイエンスは成功しないほど現段階ではリスクが高い事業だ。専門技術を持たないベンチャーベンチャーがやっていけるほどあまくない。

第三に、ライフサイエンスは想像絶するレベルで完成されてない。応用されている物理学とは違う。ゲノムについてさ、物理学でいうところのニュートンすら出現していない。ワトソン、クリックがガリレオと言ったところか。小さな、最近資金をちょろっと得た会社がやるには、ハイリスク、ローリターンだ。基礎がまだ完成されていない分野なのだ。ITとは違う。

第四に、協力なライバルが多すぎる分野だ。ゲノムを上手くビジネスに結びつけることができれば確かに最高だ。しかし、いままだ多くの企業が試して失敗している分野でもある。儲かったのは、機器や試薬メーカーくらいだ。本当、ゴールドラッシュと同じ。巨大資本の製薬会社、各国政府研究機関、巨大な機器メーカーと同じ分野で競うのは無謀すぎる。思いつきで始めて、成功する分野ではない。

一体全体、どんな事業を展開していくは気になるが、舐めているとしか言えない事業プラン。Denaは馬鹿なのか?本当に。ベンチャーがニッチな分野ではなく、王道で戦うのは厳しくないか...東大と組むらしいがホープレスだ。東大に小金を使われて終わる。Denaは万歩計を作って終わりですよ...

ちなみに、この手の事業SONYは去年始めたし、昔Googleもやってみたりした分野で、課金ゲームプラットフォームみたいに先手必勝できるわけではない...相当の資本投下する気がないと無理だぞ...そんな金も技術もないのに、、まじで馬鹿なのかDenaは...