理系のキャリアを再考しつつ、色々と考える日記

少し変わったキャリアを歩んでしまった人が日々思うことをつらつらと書くblogです。

シグナル獲得の重要性―やりたいことがあるなら遠回りすることが良いかも?

シグナルの獲得は非常に重要である。シグナルとは、私はXXするだけの実力があると示すものである。実際にXXできるかはわからないが、相応の能力を持ち合わせているであろう、と情報の受け手にアピールする事が可能である。

例えば、学歴、資格、などが当てはまる。

人生で追っていけば、僕たちがまず獲得すべきシグナルは学歴である、次に語学力などを示す資格、リーダーシップや継続して努力できる人であることを示すクラブ活動での結果、入社した会社の知名度、地位、そして会社での役割、役職である。

以下、各ステージで獲得可能なシグナルを簡単にまとめる。

 

・高校生

部活動:大会で上位入賞したか、キャプテンであったか

受験:有名大学に合格したか、語学の特出した資格

・大学生

クラブ:インカレに出場し上位だったか、活動で目に見える結果を得たか

学業:成績は優秀か、論文が学術誌に掲載されたか、難関資格を取得したか

・会社

会社の社名:人材輩出企業か、人気ランキングに出ているような会社か、専門性が高いと言われる会社か

役割:プロジェクトをリードしたか、新人育成に関わったか

役職:課長など役職つきか、そうでないか

在籍期間:第3者が見て、知識を身に着けるのに十分な期間在籍しているか

資格:在籍中に仕事と並行し、難関資格を獲得したか

 

各ステージにおいて獲得すべきシグナルは若干異なってくるが、どれも何かをなしとげるには必須のものである。例えば、将来ベンチャー企業を興そうとしていたり、企業の経営に関わろうとしているならば、強いシグナルが必要である。才能だけでは他人はあなたを信用しない。

したがって、ハーバード大学MBA ―有名大学卒業や、マッキンゼーOB ーコンサルティング会社で働いた経験が必要になってくる。有名企業の経営層や成功しているベンチャーのメンバーを見てほしい、輝かしい経歴を持つ人ばかりだ。マッキンゼー出身=経営が得意というわけではないが、やはり経営に関わるには必要なシグナルなのだ。換言すれば、MBA、コンサルティング会社、巨大企業のマネージャー、、どれも経営に関わる為の十分条件ではないにしろ、必要条件なのである。

かくいう僕の会社の経営層もやはり、MBAだったり、マッキンゼーだったり、ゴールドマンサックスだったり、GEだったりの”資格”を手に入れている人たちだ。

 

やりたいことがあるなら、それにつき進んでいくのも良いかもしれない。しかし、現実は甘くない、実現するためにはシグナルが必要なのである。一番てっとりばやいのが学歴だ。他のもの比べれば、最小限の努力で手に入る。特に理系であれば学歴の獲得は、大学院に進学すれば楽勝である。理系の大学院入試は、恐ろしいほど簡単なのである....そもそも、研究熱心な優秀な人は、わざわざ他の大学院に進学しようとはしない。。なので、他大を受験する場合、1.内部進学者 2.なんか学歴が欲しい人(=20歳過ぎても研究より学歴に目がいっちゃう人。。**)が受験者になる。2.は基本的に、そんなに能力が高くないから楽勝だ。

というか、大学院受験がラクだってことは受けてる当人が一番知っているはずである。。

スポーツであったり、営業成績、入社する会社、実績は時の運に作用される可能性が高く、てっとりばやく最小限の努力でシグナルを獲得するには不向きであると思う。特にスポーツは99%才能に依存する。

しかし、何かをなしとげたいのであればシグナルは必要だ、そんなときは学歴のパフォーマンスは最強だ。

正直、わざわざ大学院にいって学歴をあげて...遠回りに見えるかもしればいが、いま学歴が足りない、シグナルがないのであれば大学院入試、、最高に楽だけど思うけどな。。

で、他の大学院に進学してもついていけないとかないから安心してほしい。大学の学部は4年間ある。そして、大学生は勉強しない。そう、Fラン大生も東大生も、みな等しく馬鹿になるのである。。。なので、学部4年生の頃は、実力もそんなに変わらないという。。大学は平等なのである。。。

 

**大学の偏差値があまりに低くてかっこ悪ければ考えるべきかもしれませんが。。または分野を変更する人。。でも、分野変更の人はそもそも受験科目違ったり、大学のランクを落としてでも、異分野に挑戦する猛者だからなぁ。。